某所で書いた内容を転載。
国の上の方では「医療情報の共有化」は取り組み始めたようなんですが、業界の対応は立ち遅れていると思います。
私は、OpenDolphin というオープンソースであった電子カルテを開発してたりしますが、最近、諸々の事情でカルテデータの出力を試みてます。
具体的には、上図のようなカルテがあった場合、閲覧用に下図のような html (ブラウザで閲覧できるファイル形式)に出力します。
右半分が検討中です。
というのは、やっていて気が付きましたが、カルテのデータベースには薬剤・処置などのコード番号(これらはおそらく全国共通)が含まれていてこの表示をどうするか考え所と思ったからです。
例えば、デパス(0.5mg)錠のレセ電コード番号は 611170513 で上の赤枠でも同一です(同一でないと基金への保険請求時に困る)。
私は公立病院に勤めていたとき、何回かシステムの入れ替えに遭遇しましたが、その全てで処方内容が引き継げていませんでした。
過去カルテを参照しながら、新システムに一から打ち直しです。
でも、データベース上には保存されているはずで、なんでこれを引き継がずに現場医師に無用な負担を強いていたのだろうと今なら思います。
まだまだ、理念と現場が乖離しているし、それを埋めるような人材も日本には不足しているのだなと感じます。
猪股弘明