Volumy -Texture Volume Rendering 3D Viewer by Metal-

Voxy Volumyというアプリのガイダンスページです。
以前は Voxy と呼んでいたのですが、トヨタのミニバン?に同名が使われており、何かと都合悪いと思い断念。
次に Vox としたかったのですが、ギターの海外ブランドに同名が使われており、これも断念。

結局、和製英語と名高いボリューミー(日本的には「量のある」なんでしょうが、和製英語らしいです)からヒントを得て、Volumy としました。

Volumy とは?

みてもらった方が早いでしょうか。

まだ開発途上なので UI などは変更になるかもしれませんが、MacOS 向けの 3D ビューアです。

基本機能はこれだけですが、特定の用途には使えると思います。

経緯

もともとは、PHORLIX という医療画像の 3D Viewer でしたが、そこからのスピンオフです。

Metal ネイティブの 3D Viewer そのものがなかったため、DICOM 形式という制約をとっぱらった汎用ビューアがあった方がいいという判断に基づいて別プロジェクトとなりました。

Volumy2

Volumy は「お手軽 3D Viewer」を目指しているのですが、ボリュームデータの性質によっては 2D Viewer で断面を確認した方が便利なためこちらの系統は Volumy2 と呼んでいます。

例えば、バンドルデータでは大腸だけがなぜかとりわけ強調されて描出されていますが、この理由は 2D Viewer で確認すると明瞭です。

大腸に造影剤のような透過性の低い液体が貯留していて、腹臥位(いわゆるうつ伏せ)で撮像していたわけですね。

特徴

今のところ、NRRD の一部形式(16uint)にしか対応していません。
ですが、以下のような新しめの技術を使ってますので軽快に動くと思います。

・OpenGL は一切使っておらず、Metal ネイティブ

・ボリュームレンダリングの方法は Texture Rendering という手法を採用

・簡易な CLUT 機能実装

などなど。

ダウンロード

こちらからどうぞ。

使い方

シンプルです。

データの読み込み

データを読み込ませれば表示します。

下の zip ファイルをダウンロード。


解凍するとこうなっています。

メニュー-> Import でこのうちの NRRD0004.nrrd を Volumy から読み込ませてください。

Volumy はこのファイルを解析し、データファイルを読み込むように促します。
この場合は、prone_512x512x463_uint16.raw ですね。

読み込むと 3D 画像が表示されます。

画像操作

マウスドラッグでカメラの移動、右マウスドラッグで WW, WL の変更です。
指2本スワイプでズーム。

直感的なのですぐに慣れるかと。

サンプルデータ

ボリュームデータのサンプルは意外になかったりします。

こちらのページがまとまっています。

個人の方でしょうか。そのほかの項目もしっかりした記事です。

その中の NRRD004 というデータは、テスト的によく使っていたので、Volumy の初期データとして採用してます。

zip に固めましたのでよかったらどうぞ。

(追記)派手な感じはないんですが carp というデータもアップしておきました。

参考

GitHub リポジトリ・・・issues は開発メンバーの(ネット上での)溜まり場になっています。