標準型電子カルテ

現在、国が推進している医療DXの一つの核として標準型電子カルテというものがある。

先日、厚労省がそのアンケートを(主に)ベンダー向けにしたのだが、某社がアプライするということでエンケート作成のお手伝いをしてきた。

気がついたことをいくつか。

官公庁の医療系のシステムというと、大抵の場合、委員会や WG(Working Group)があって、そこでまとまった方針に忖度してそって、企画などを提案するみたいなことになると思う。

出自がそういうものだから、仕事(というかほとんど作業)自体はあまりワクワクして取り組めるものではない。

が、(結論から書くと)このアンケートはそういうものではなかった。

まっさらな状態で青写真を描いていいという。

医療情報を専門的にやっているわけではないので、詳しくはわからないが、これまで SS-MIX だとか FHIR だとか散々議論していませんでしたっけ?
それをベースにしたシステムじゃないの?

でも、まあ、せっかくほぼ自由にシステムの提案してよいって言ってくれてるわけだから、乗らない手はない。技術者であれば、誰しもが興味も持つようなアイディアを随所に入れた。
もちろん全体的なコンセプトはワイにできるわけもなく、上の方々。

久しぶりに「書きたいこと書いた」充実感があり、全体的には楽しく取り組めた。

 

だが、なんで「自由にシステム提案していい」になったのか、その後もよくわからないでいた。
その点、引っかかっていたのだが、さる方が面白い推論をしていた。

官僚の医療DX関係の講釈を聞いていた某大臣がブチ切れて「そういう(仕様の話だとか)話はもういいよ。聞きたくないよ。結果は出たのかよ!何にもできてないじゃないか。偉そうなことは結果出してから言えよ。頭でっかちの連中を呼んで議論させたところで、結果が出るわけないだろう。やり方から考えろよ。それがお前たちの仕事だろう!!」とその官僚を怒鳴りつけた  『君は超アジャイルという開発手法を知っているか?』より

官僚を怒鳴りつけたのは誰なのかわかるような気がするが、そういうことなら腑に落ちる(笑)。

 

カテゴリーIT
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